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神の手 [家族の事]

脳外科の世界に不可能といわれる手術を可能とする「神の手」と呼ばれる福島孝徳というドクターが居る。 アメリカに渡り数々の難症例をこなし、日本に時々帰国しては鍵穴手術と呼ばれる従来の外科手術よりも小さな開口部からオリジナルの器材を用い、手先の器用さと根気強さで複雑な腫瘍摘出を行う氏のことを神の手を持つ男と呼んでいる。 氏の手術風景は殆どの放送局がこぞって取り上げ、縁の無かった私にもそのあまりに突出した技術は何度も興味深く拝見させて頂いた。 先日(6/25)もテレビ東京で特集が組まれ子供達と一緒に神の手の偉業を見ることにした。 「受験生がゴールデンタイムにテレビ!」と呆れられるかも知れないが仕事として人の命を救えることのすばらしさをどうしても子供達に見せておきたかったのである。
手術によって救われていく患者さんには人生が掛かっていて、年間600症例をこなす福島先生には顔さえ覚えていない患者さんかも知れないが、命を救われた患者さんにとっては神にも等しい存在として忘れることはないであろう。
福島先生は東大医学部卒、その時点でウチの子達には後さえ追うことは無理だろうが、若い時に音楽のドラムをやっていたので両手両足がバラバラに動かすことが得意でその器用さが手術に生かされているという。何が幸いするか解らない。

どうして敢えて勉強時間を割いてまで見せたかといえば、人の役に立つ仕事に従事して欲しいというささやかな願いを伝えたかったためであり、人の命を救うということは、それが最大限活かされた仕事であるためであり、何も医師を志して欲しかった為ではない。というより絶対的に無理!! ただ、仕事の後に誰かに喜んでもらえることのすばらしさは番組構成から伝えられたことと信じている。

例えそれが公務員であろうと、先生であろうと、何れにしてもその職業によって誰かを幸せにできたら、それは素晴らしく、そういった職業選択を自ら行って欲しかったためである。

貴重な時間を使って、四文字熟語の十や二十でも覚えたら・・・なんて野暮なことを言われると元も子もないが、職業の夢がぼんやりともしていない様な息子には時として良い刺激になったのかも知れない。 「なんて素晴らしい仕事なんだろうね。」と助かり涙する患者さんの顔を見ながら話したことは忘れないでいてくれると思う。 私も父と幼い頃医師の出ているテレビを見たことがあるが「医者は儲かる」ぐらいしか発言しなかった父が、人命に関して説いていてくれたらもう少し私も違った人生を・・・なんて、またまた勝手な妄想は止めておこう。 こういったことも本から吸収してくれたらありがたいのだが、生来の本嫌い、なかなか手強い。 そういえば先日も「怪盗ルパンが面白くて小学生の時に全巻読破したな~」という話に「あ~、赤いジャケット着たクラッシックカーに乗った泥棒ね」と返してきた。   「それはルパンⅢ世!」・・・今の小学校は図書館に置いてないのか?

 


 ※ ご覧頂きありがとうございます。ご意見、ご感想、アドバイスなどいただけますと幸いで ※


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はっちゃん。

経験することに無駄は無いと思います。良いことも悪い事も。
判断力がつくのですものね。
ryouhinさんが息子さんにしてあげていることは、素晴らしい事だと思います。福嶋先生のことは私もテレビでみたことがあります。脳外科を育てることにも精力的で、素晴らしいと思いました。
私は、子どもたちに、勉学ももちろんですが、人間力も磨いてほしいと思います。なので、そのようなテレビを見せてあげるということに賛成です。
by はっちゃん。 (2007-06-27 04:33) 

アッシュ

我が家も6年なので、テレビ見る暇なんてほとんどないのですが、
塾のない日は、7時のニュースや、NHKのクローズアップ現代、ごくたまに
見ます。
子どもながらに、世の中の不条理について、意見を言ったりしますね。
あと、ルパンは、私も小学校のときはまったのですが、
今どきの子は、ダメですね。奇岩城なんて、少年が活躍するからいいかと
思ったんですが、ちょっと読んで、放り出されてしまいました。
・・・ところで、塾の面談、終わりましたよ。
5年は、まだですか?
うちは、第三志望校は、まず大丈夫。第二志望校も、まあいけるだろう。
ただし、算数弱めの子が今年落ちたので、用心。
第一志望校は、「合格圏に、かろうじてぶら下がってる程度」だそう。
トライアルの結果は、案外良かった。
でも、社会壊滅。
「社会、頑張ってくださいねえ。これがなければ、はっきり
 合格圏だったんですよ」
そう、最近、国語はまた、上がってきたんです。
隔テでも上位に入りましたし。
「国語、落差激しいですねー」
・・・・確かに。
4月頃ひどかったのが、今ようやく戻ってきたので。
去年の今頃は、うちの子、難関校受けない宣言、をしてました。
今は、違う。子どもが1日校に執着を示し、親は及び腰です。
2日校で、十分じゃないの。1日で落ちたとき、泣く顔を見たくない・・・
と弱気になるんですね。
・・・子どもは、1年で、変わります。
でも、これからも、かわるでしょうね。追い抜かされて、落とされて
泣く日もくるかも・・・ちゃんとフォローしないと・・・と、またまた弱気な母です。
話変わって、W・Ashご存知なんですね!
年がばれますね(笑)。
トシに負けずに、お互いがんばりましょうね。
by アッシュ (2007-06-27 14:46) 

ryouhin

はっちゃん様
コメントありがとうございます
男親としては、背中を見せるだけの時代ではなくなってきていますから、色んな事を精査して見せてあげたいと思っています・・・が、現実難しいですね。もう少し時間の余裕が欲しいと思う今日この頃です。
          これからも宜しくお願い致します。
by ryouhin (2007-06-27 22:23) 

ryouhin

アッシュ様
貴重な情報コメントありがとうございます。
5年の面談は来月になりそうです。上り坂だと良いのでしょうが、激しい下り坂を転がって落ちていますので、良き転機となればと今から楽しみにしています。

アッシュさんのお子さん素晴らしいですね。トライアルでその結果、ホントあやかりたいです。

我が家では「天下分け目の夏休み」、V字回復を目論んではいるのですが、よりによって国語が~という現状、地道な努力も最近では「どうにもならないのかな?」と、あきらめモードが家中に漂っています。
我が家は落差と言うよりも、底辺を平行線状態で(4年次にはそれ程ではなかったのですが)ズーっと変わらない状態です。せめて平均点を超えてくれていれば・・・。
どうやらウチは幼すぎるのが全ての原因ですね。
前回の隔テは、最近の中でも最悪な状態でしたので一層落ち込んでしまっています。

この塾の先生の合不合評価は、よその塾に比べて厳しいと聞いたことがありますので、アッシュ様も良き結果が得られると良いですね、きっと次回は合格圏ですね。

アッシュ様、弱気にならずガンバッテ下さいね、一年後ろからしっかり後をついて行きます。
     コメントありがとうございます、これからも宜しくお願い致します。
by ryouhin (2007-06-27 23:08) 

すうちい

目の前の勝負(受験)ももちろん重要ですが、やはり一生を通して役に立つ教育をしてやりたいですよね。といっても何が役に立つかなんて分からないので、基本的には何でも体験するということですかね、それも自主的に。お膳立ては親でしょうけど。

私のブログで紹介した東京国際ミネラルフェアに行って、ただで4つの石(しかも全部国産、産地入り←価値が高い)と水晶のネックレスをゲットしてきた中1の女の子がいます。こういう子は将来伸びるんだろうなと思います。
by すうちい (2007-06-28 08:30) 

アッシュ

国語、深刻なんですね。音読は大丈夫ですか?
うちの場合、6年になっても、隔テの出来が悪いとき、音読させてます。
言葉や文章の意味がわかってないんじゃ?と思い「ここは、何が言いたいの?」と、途中で突っ込みいれたりして。
5年前期なら、なおさら。ちょっと難しい言い回しを、自分で易しく言い換えさせる。、音読させながら、文章を自分のことばに置き換え、
内容がしっかり頭に入るようにさせる。
・・・・・というようなことは、躓いてるときやってました。でも、時間がかかるので、みっちりできたのは、やはり、休日か夏休みでしたね。
苦手に引っ張られ、算数が落ち込まないよう、気をつけてください。
理社は、長期休みの総復習でも何とかなりますが、
やはり、算数が勝負です。
夏休み、6年F1,2クラスは東京出版の「わくわく算数100題」という今年の
入試問題からの精選問題集を授業で使用します。
どんなに他の教科で点数稼いでも、上位クラスは算数が悪いと、
入れません。
「国語は夏休みに頑張ろう」と、ちょっと先送りし、算数が突き抜けるよう
頑張るというのも、1ヶ月限定ならいいかもしれません。
by アッシュ (2007-06-28 09:16) 

ryouhin

すうちい様
コメントありがとうございます
そうですよね、自主的にと言う点では我が子には不安を感じてしまいますね。
親がしむけたとしてもなかなか反応しないようで、兄妹でこうも違うものかと言う程差があります。持って生まれたとでも言いましょうか。
その違いは人生で大きいですよね。
          コメントありがとうございました。
by ryouhin (2007-06-28 22:11) 

ryouhin

アッシュ様
再びありがとうございます。
本当に深刻なんですよ。みっちりやらせる時間が夏休みに取れることを期待しているのですが、その辺も含めて夏休み前の面談で先生のアドバイスを仰ごうと思っています。

6年で「わくわく算数100題」をやるんですね。4年の終わり頃に購入して単元応用で使っていましたが、理社の記憶が増えてきてからはそこまで手が廻らなくなってしまいそれに伴って応用力に陰りが出てきましたから、やはり精選された問題集なのですね。
やはり、中数あたりからも問題やったりするんでしょうか?巻末の添削問題も応募したりされるんでしょうかね?自力で応募させたのですがまだまだ玉砕です。

問題集フェチで結構コレクションしてきたのですが、国語系に関してまだ詰めが甘いのかもしれません、そういった点も反省点なのかも知れませんね。

色々とお教え頂きありがとうございます、何時も本当にありがたく感謝しております。これからもどうぞ宜しくお願い致します。
by ryouhin (2007-06-28 22:32) 

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